Jw-cadで図形の重心と重さを調べる
紙飛行機のすべての部品の重心・重さを調べることができれば、組立後の正確な重心・重さを計算できます。こうすると設計の曖昧な部分が減り、組立時の重心調整などの作業が必要無くなります。今回はJw-cadを使用し、図形の重心と重さを調べてみます。
外部変形をインストール
Jw-cadの外部変形(拡張機能)外部変形ユーティリティ集 for 土木構造図をインストールし、面積・図心を求めます。僕の環境ではJw-cadをCドライブ直下にインストールしているので、それを前提に説明します。
1. ダウンロード
- 外部変形ユーティリティ集 for 土木構造図からKOUZOU02.LZH
- WILLs' trash can (PROGRAM)からgawkm115.zip
をダウンロードします。
2. KOUZOU02.LZHを解凍し、jwwフォルダの直下に置く
3. C:\jww\KOUZOU02の面積図心.BATをメモ帳で開き、下記のように書き換える
@REM 面積・図心計算 *
@echo off
REM #jww
REM #cd
REM #h1
REM #hc事前に必ず重複線の整理等を行って下さい
REM #hc結合した線分の面積を計算します
REM #1記入位置 マウス指示 (L)free(R)Read
REM #c図心計算(する:1 しない:パス):/_/CENT
ren jwc_temp.txt dummy
jgawk -f 面積図心.awk %1 dummy > jwc_temp.txt
del dummy
4. C:\jww\KOUZOU02の面積図心.AWKをメモ帳で開き、const = 1と書き換える
これで単位をメートルからミリメートルにしています。
5. gawkm115.zipを解凍し、フォルダ内のgawk.exeをjgawk.exeとリネームする
6. jgawk.exeをC:\jww\KOUZOU02にコピーする。
以上でインストール完了です。
外部変形の使い方
1. Jw-cadを開き、適当な図形を描く
このとき、図形の頂点と頂点は右クリックできっちり閉じましょう。
↑適当な図形
2. 外変から面積図心.BATを開き、図形を選択
↑図形を選択した状態
3. 選択確定を押し、記入位置を決める
図心計算は1と入力し、Enterを押します。
↑図心と面積が入力された状態
単位がm²となっていますが、実際にはmm²の値です。
これで、図形の図心と面積を求めることができました。
重さを計算する
紙に印刷したときの図形の重さを面積から計算してみましょう。
僕が使用しているケント紙は、210g/m²なので、1mm²あたり0.000210gの重さです。
図形の面積は1138.327mm²なので、0.00021gをかけると、
1138.327 × 0.00021 ≒ 0.239 [g]
となります。
紙飛行機を設計するときは、すべての部品で計算するのですが、それはまた別の機会に。